保育所等訪問支援理念
通所サービスの中に保育所等訪問支援があることを知っている人は少ないと思います。
当事業所では、訪問リハビリを中心に行っていますが、お家での場面以外でも関わっていく必要があると考えております。
その理由としては、
- 成長していく上での課題が集団生活場面で気づくことが多いこと
- 訪問リハビリでできたことが、集団生活場面では発揮されにくいときがあること
- 保育所等へ通園や通学した際のその子に合わせた支援が不十分であること※制度上確保されていない
- 障がいへの支援の難しさに保育所・学校の職員が対応に悩むケースも多く見受けられます。
保護者がもどかしさを感じ、結果として職員と保護者の間に壁が生じてしまう課題があるためです。
当保育所等訪問支援の歴史
当事業所は2018年1月に札幌市で認可を受けてはいましたが、社会的に認知がされていないためこれまで保育園や幼稚園、学校等に関わることがあっても訪問リハビリ業務の延長で行ってきました。しかしながら、保護者の方や関連施設からの要望が多数あり、事業所として2023年7月~本格的に始動していくことになりました。
当保育所等訪問支援の期間
保育所等訪問支援では理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師等、専門性の高い職員が保育園や幼稚園、小学校・中学校・高校を卒業するまで一貫して関わります。
具体的な内容は専門職が保育園や幼稚園に通う場所に訪問し、そこで先生方に通園中困っていることや悩んでいることを伺い、一緒に考えお子さんにとって最善な方法があるかを専門的な視線で検討し対応していきます。また、訪問後にお子さんの様子や周りの子どもや先生方との関わりを保護者に伝えさせて頂きます。
どの時期においても、入学・進学・卒業とともに先生や友人と別れまた新たな人間関係を作っていくことになります。そこでまた”初めまして″から始まり、お子さんの状態を一から伝えなくてはなりません。我々はお子さんにはこんな得意なことがあって、こういう部分が苦手なんだということを保護者とは違った目線や視点でお伝えすることが出来ます。
当保育所等訪問支援の目標
お子さんの成長は無限大です。一人支援者が増えることで+1になるだけではなく、心身の成長・発達が×2、それ以上となるような関わりが出来ることを当事業所では目指しています。我々は障がいのあるなしではなく、その子が自分らしい「個性」を大事にして生きていけるよう支援していきます。